中学3年生80名!現在地と未来とのギャップを見つめるワークショップ
進学校の中学3年生約80名にレゴシリアスプレイを実施しました。
中学生・大人数であったので反省点は多いですが、
徐々に集中度合いが増し、のめりこんでいく姿や、
高校生になったらどんなことに取り組むかということをLEGOを使って表現できたのは、
良い体験が提供できたという自信になりました!
ワークショップの流れ
レゴに親しんできている世代なので、使い方は十分理解しているようでした。
何も言わずとも勝手に手を動かし、作品作りに没頭している子もいました。
細かな説明は少なくして、まずは「タワー」を作ってもらい、自分のタワーと他者の作ったタワーを見比べて、
どういったところに自分の特徴が出ているかを目で見て違いを分かってもらいました。
ここがレゴシリアスプレイワークショップでの、一番面白いところかもしれません!
同じテーマで作品をつくっていても全然違うものが出来上がるのです!
そして、それは自分の特徴をきちんと反映されているんですから。
ワークショップのテーマ
今回のワークショップでは「今」と「未来」を行き来しながら、理想の未来に向かって高校生活ではどういったことに取り組むか、何を頑張っていくのか見出すことがテーマになっています。
ワークショップの中ではこの後すぐ始まる高校生活ではなく、もっと先の未来まで想像してもらい、レゴで作品にしてもらいました。
①今の日常生活
レゴシリアスプレイに慣れてもらうためにまず、一番作りやすいものからスタートしました。
自分の家の間取りや部活動、友達と遊んでいるシーン、もちろん勉強に取り組むシーンも多くみられました
②理想の学校生活
部活で活躍している、留学している等前向きな作品をイキイキと作っていました
③未来のテクノロジーのインプット(これは勉強チックなお時間)
④次世代の新商品
ここは凄いなと思いました。レゴブロックのパーツ10個を選んできて、
それをつなげて次世代の新商品を作るというものでした。
生徒は何をやるか知らされず、パーツを10個選びました。
その後でテーマ発表
ざわつく生徒たち。
「えーっ、どうしよう」みたいな声が教室に広がっていきました。
ただし、「スタート!」の合図がかかると一生懸命に作り始める生徒たち…
曲がるソーラーパネルを自動でサイズ変更しながら作れる装置 等
未来を担う若者たちに頼もしさを感じました。
⑤30代の自分
次世代の商品を考えた後、30代になった時、どういったことをしているかを作品にしてもらいました。
結婚して子供と遊んでいるシーンや海外で研究していたり、
就職していたりと様々な未来を作品に表現してくれました。
自分の思い描く30代になるためには何をしていくのかをグループ内で発表し合いました。
さいごに
80名かつ中学3年生ということで、ともすれば目が行き届かない、
ワークショップが成り立たない可能性がありながら、
ファシリテーターもたくさん参加して成り立たせることができました。
チームを分ける際の工夫が非常に大切だと感じました。
中学生・高校生で自分の意見を発信するのが苦手な子供たちやコミュニケーションが苦手は子たちにも、
レゴシリアスプレイは自然に言葉がでてくる面白いワークショップです。